ホーム >> 図書館デジタルギャラリー >> 風景画11.六十余州名所図会 下総銚子の浜外浦 (ろくじゅうよしゅうめいしょずえ しもうさちょうしのはまとうら)

風景画11.六十余州名所図会 下総銚子の浜外浦 (ろくじゅうよしゅうめいしょずえ しもうさちょうしのはまとうら)

最終更新日:平成25(2013)年5月15日(水)印刷

歌川広重(初代) (うたがわひろしげ)
嘉永6年(1853)/縦38cm×横26cm



銚子は、旧下総国では随一の景勝地で、江戸からの物見遊山では、人気の高い行楽地のひとつであった。時間と金に余裕のある者は、銚子のほかに、成田山、香取神宮、鹿島神宮等と組み合わせて訪れた。この画は、銚子の犬若海岸を描いたもので、中段左の岩は、千騎ヶ岩と呼ばれ、源義経が岩の洞窟に千騎の兵を隠したという地名伝説がある。当時から、景勝であったのか見物の小船が描かれている。右側の崖は屏風ヶ浦と、西端部にある刑部岬。手前の男女は、磯めぐりの観光客であろう。水平線上には、房総半島が微かに浮び、その向うには富士山も見えている。
「六十余州名所図会」は、全国の名所、69図を描いているシリーズ。房総周辺では、相模江之島、武蔵隅田川、江戸浅草市、安房小湊内浦、上総矢さしが浦(九十九里)、下総銚子の浜、常陸鹿嶋太神宮、などが描かれている。