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風景画20.成田土産名所尽 船橋驛太神宮 (なりたみやげめいしょづくし ふなばしえきだいじんぐう)

最終更新日:平成25(2013)年5月17日(金)印刷

歌川広重(三代) (うたがわひろしげ)
明治23年(1890)/縦17cm×横24cm・1帖10枚



「成田土産名所尽」は、東京から成田への道筋にあたる東京深川新大橋蒸気船発着場、市川の渡し、行徳新河岸、船橋大神宮、習志野松原、大和田駅、臼井、佐倉、中川(酒々井付近)及び成田本山の中判風景版画10枚を1冊に綴じたもの。明治中期に於ける東京人士の成田参詣沿道の風物を知る好資料。鉄道開通の4年前の光景である。参詣者の多くは、通運丸という外輪船に乗って行徳まで来て、後の陸路は、人力車か徒歩で成田をめざした。
「駅」とあるのは宿場のことである。当時の船橋は、江戸時代に引き続いて宿場として繁盛していた。(明治初期に旅籠29軒)。絵柄は左手に成田参詣に向かう人力車、鳥居上には現在千葉県指定文化財となっている和洋折衷型の灯明台が描かれ、女性は着物で洋傘を持つという、当時の新風俗を織り込んだ作品。